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【国重要文化財】諏訪大社上社本宮拝殿[その他のファイル/95KB]
諏訪市は山麓湖盆という恵まれた自然環境にあり、原始時代から人々の暮らしや文化にさまざまな影響を与えてきました。
古代から中世には諏訪神社を中心として政治・経済・文化が発展して行き、諏訪地方の基盤ができあがります。
また近世に入ると、諏訪地方一円を治めた高島藩の中心地として、高島城とその城下町が発展しました。こうした市の歴史は文化財に反映され、後世にうけつがれていきます。
令和5年4月現在で国・県指定の文化財は40件あります。
文化財の内訳は国宝2件、国重要文化財22件、国史跡1件、国天然記念物1件、県宝9件、県無形文化財2件、県史跡2件、県天然記念物1件です。
令和5年4月現在で市の指定文化財は117件指定を受けています。
文化財の内訳は有形文化財82件、無形民俗文化財3件、史跡10件、名勝2件、天然記念物20件です。
指定文化財の一覧表は関連ファイルよりダウンロードできます。
諏訪市では現在230個所あまりの遺跡が登録されています。
その範囲は約3万年前の旧石器時代から江戸時代までとなります。主体となるのは原始・古代の遺跡です。
以下に諏訪市の代表的な遺跡を紹介します。
温泉寺高島藩主廟所の上の丘陵から谷筋にかけて残された旧石器時代の遺跡です。
ナイフ形石器・尖頭器などの他に石核や剥片が多量に出土し、当時ここが黒耀石を利用した石器の製作場であったことがわかりました。
この丘陵一帯は、上ノ平遺跡の他に茶臼山遺跡・北踊場遺跡など、旧石器時代の遺跡が多い場所として知られています。
現在は諏訪湖底となっている、縄文時代初めころの遺跡です。
今から1万年以上前の珍しい「爪形文土器」や、長脚鏃と呼ばれる矢じりが大量に採集されています。
双葉ヶ丘にある縄文時代と平安時代の遺跡で、これまでに10回以上にわたる発掘調査が行われています。
特に縄文時代の住居跡が数多く見つかっており、この地域の中心的な役割をもつ集落跡であったことがわかっています。
県宝の蛇体装飾付釣手土器が出土しました。
縄文時代から中・近世にわたり断続的に集落が営まれてきた、典型的な「複合遺跡」です。
中央自動車道建設工事に先立ち発掘調査が行われ、数多くの遺構と遺物が見つかりました。
なかでも特に、縄文時代中期の住居跡から出土したエゴマの炭化種子は当時すでに植物栽培が行われていた可能性を示すものとして注目を集めました。
諏訪神社上社の西側山麓に位置する、諏訪地方で最も古い時期に属するといわれる古墳です。
蛇行剣と呼ばれる変わった形の剣をはじめ、刀剣類や鏡、玉類などが数多く出土しており、これらの出土遺物は県宝に指定されています。
諏訪市街が一望できる小高い丘陵の先端に造られた、直径20メートルほどの円墳です。
発掘調査により副葬品とみられる鉄製武具が多数発見されたほか、古墳の周溝からは死者にささげられたまつりの跡とみられる、珍しい土器配列遺構が発見されています。現在は復原保存されています。
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