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令和6年度 第1回 諏訪市議会議員研修会を開催しました!

記事ID:0068559 更新日:2024年11月22日更新 印刷ページ表示

令和6年度 第1回 諏訪市議会議員研修会を開催しました!​​ 

諏訪市議会では、「議員の資質向上と市民のための議会改革の実現」を目指し、岩崎弘宜(イワサキヒロマサ)(※正式には「立」さきとなります)議会改革アドバイザーをお招きし、令和6年11月10日(日)・11日(月)と2日間にわたり議員研修会を開催しました。当日の研修の内容や様子を、以下にお伝えします。

【岩崎氏略歴】                                                      長野市出身。茨城県取手市役所総務部情報管理課長の現職。議会事務局職員歴通算27年。公務員アワード2021において、公務員アワード等受賞。また、議会改革度ランキング2020,2021において、2年連続、取手市議会、総合全国第1位獲得等、幾多の賞を受賞。公務の傍ら、市町村アカデミー、NOMA、JIAM研修講師や市町村議会議員研修会講師として日夜奮闘。長野県千曲市・埼玉県宮代町の議会改革アドバイザーとしても活躍中。  

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 ≪ 1日目 11月10日(日)午後1時15分から午後4時30分 (於)諏訪市役所大会議室 

本日のテーマ「議員ハラスメント」について

議長冒頭挨拶で、ちょっとした発言から大きな問題に発展する。相手を不快にさせる言動、相手を軽んじた発言、不用意な言葉・行動もハラスメントに該当し、民法上の不法行為や刑罰に科されることもある。日頃からのコミュニケーションや関係性が重要であることに触れたうえ、自治体議員に求められるコンプライアンス・議員の「あるべき姿」等について、研修をいただきました。

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​各自研修テキストを、まず20分間読み込み、各項目のポイントをそれぞれ2分で発表しながら、岩崎アドバイザーからコメントをいただき、全員で「ハラスメント」や「コンプライアンス」について共通理解を深めました。

【ポイント及びコメント等(要旨)】

1.議員の仕事は「住民の未来を描き、語る」こと。住民の代表であるが、立場が「上」ということではない。その錯覚がハラスメントを生む。

2.議会での発言は「事実の確認」が重要。場合によっては発言の取消しや名誉棄損罪等に問われる。

3.議場でのふるまい、スマホ・居眠り等は見られている。タブレット端末の導入時には注意が必要。

4.政務活動費に対する市民への説明責任、領収書等の証拠書類の開示、調査研究の成果を示すことが重要。

5.セクハラは犯罪行為、見て見ぬふりをしない。組織で解決。組織で起こさせないことが大切。

6.パワハラは諏訪市議会で絶対ないと言い切れるか。言い切れないなら、実態調査を行う。

7.SNSでの不用意な発信が思わぬ事態に。議場でダメなものはダメ。一度発信すれば、取り返しがつかない。

8.周囲は議員の言葉に敏感に反応。職員に対し行き過ぎた情報提供を求めることは、地方公務員法に抵触する恐れ。

9.公職選挙法の確認。「ほんの気持ち」(年賀状や祝儀等)も慎重に。法をしっかり確認する。

10.個人情報の取り扱い。ファイリング・適切な管理を。不要になったらシュレッター等で確実に処分。

11.人それぞれの価値観を大切にする。人権は憲法問題、多様性を認めることは議会の本質。相手への理解不足がハラスメントへ。ぜひ、人権擁護委員の方からも研修を。 

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またテキストを確認後、諏訪市議会におけるハラスメントの実態を知るグループワークとして、「倫理観が低いと思われる事例」、「職員へのハラスメント事例」、「議員同士のハラスメント事例」、「職員から議員へのハラスメント事例」について、過去の伝聞も含め、意見・課題等を出し合い議論を深めました。

最後に、自分と考えの違う議員、所属会派、政党、性別、当選回数、住んでいる地域、歩んできた経歴、好き・嫌い等々・・・いろいろあるかもしれないが、当選して議員となり、議会に入ったのならば関係ない。議論をすることが民主主義の根幹であり、市民福祉の向上のため、多数決の前に、多様な意見、多様な議論を重ねてほしい。

まちの人に諏訪市議会のことを聞いたが、2月の訪問時と変わっていない、まちの声は議会の変化がわからないとのこと。発信したことが伝わっていない、これは厳しい状況である。覚悟して、議員の職を全うしてほしいとの言葉をいただき、1日目の研修を終了しました。

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≪ 2日目 11月11日(月)午前8時55分から午後0時20分 (於)諏訪市役所大会議室 ≫

本日のテーマ「諏訪市議会の悩み」について

2日目は、昨日の「議員ハラスメント」研修で感じたことのポイントを各自が発言し振り返りながら、岩崎アドバイザーからは、必要であれば「ハラスメント防止条例」を策定することを提案されスタートしました。

そして、本日のテーマ「諏訪市議会の悩み」(各委員会から事前に出された以下の質問事項等)について、岩崎アドバイザーから助言をいただき、全議員で考え・共有し、検討を進めました。

1.タブレット端末が導入されてからの利活用について(議会運営委員会)

2.政策提言をするにあたっての 

  〇着眼点・視点 〇書き方 〇要望と政策提言の違い(総務産業委員会)

3.継続審査・審査としての策について(社会文教委員会)

4.小中学校の児童生徒と議会の有意義な交流の仕方について(議会改革推進特別委員会)

5.議会BCPのまとめ方について(議会改革推進特別委員会)

特に、1については、諏訪市議会では、令和7年度からのタブレット端末・ペーパーレス会議システムを導入し、ICTを効果的に活用することで、「議会の機能強化・議会力の向上」を図り、より「市民に開かれた議会」をめざすべく、議論等を行っているところでありますが、時代の変化と波に乗り遅れている場合ではない、どんどんと進めること。議会が進化(深化)しなければ、ASI(人工超知能)の発達により、議会が飲み込まれ、議員不要論が生じる可能性もある。あわせて、公費で貸与されるタブレットを大人のおもちゃとしてはいけない。地方自治法第2条第14項「最少の経費で最大の効果」を等との言葉をいただきました。

また、4については、実際に取手市議会で行っている中学校と議会の合同企画(中学生議会・市議会協働事業等)の取組を、取手市議会のホームページに掲載された映像を見ながら学び、後は議員の本気度だけとの激励をいただきました。

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最後にまとめとして、改めて

1.議会に向き合う意識を変えること。議会は自分のものではなく、市民のもの。

2.個の動きから議会の動きに変えること。とことん議論や調査を尽くす。

3.今までより少し汗をかくこと。日頃からの市民や職員との意見交換・情報収集が大切。

であること。そして、例えば議員間討議等の時間確保、政策提言につながる情報収集、積極的な情報公開の大切さ。

つまり、

一般質問に力を入れるのではなく、議決機関の構成員の1人=表決権を行使する1人の議員としての調査を充実させ、「議会」として討議・提言して発展・課題解決をされたい。

との言葉で2日間の研修を終えました。​ ​   ​ ​ 

諏訪市議会として、本研修会で得たさらなる「学び」や「思い」を、これからも「議員の資質向上と市民のための議会改革実現」にいかし、引き続き開かれた議会、信頼される議会をめざしてまいります。今後ともご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 諏訪市議会議長  横山 真

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