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諏訪市議会市政会議員研修会を開催しました!

記事ID:0062802 更新日:2024年2月22日更新 印刷ページ表示

諏訪市議会市政会議員研修会を開催しました!​​ 

諏訪市議会市政会(市政の研究及び会員の福利を増進し、相互に親睦を深めることを目的とした組織)では、「議員の資質向上と市民のための議会改革の実現」を目指し、茨城県取手市役所総務部情報管理課長 岩崎弘宜(イワサキヒロマサ)氏(※正式には「立」さきとなります)をお招きし、令和6年2月12日・13日と2日間にわたり「より市民に役立つ議会に向かって~諏訪市議会と他議会を知る~」と題し、研修会を開催しました。当日の研修の内容や様子を、以下にお伝えします。

【岩崎氏略歴】                                                      長野市出身。議会事務局職員歴通算27年。公務員アワード2021において、公務員アワード等受賞。また、議会改革度ランキング2020,2021において、2年連続、取手市議会、総合全国第1位獲得等、幾多の賞を受賞。公務の傍ら、市町村アカデミー、NOMA、JIAM研修講師や市町村議会議員研修会講師として日夜奮闘。令和5年6月からは、長野県千曲市議会改革アドバイザーとしても活躍中。  

講師紹介(1)   講師紹介(2)

​ 【2月12日(祝・月)午後1時30分から午後4時30分 (於)駅前交流テラスすわっチャオ会議室】

まずは、緊張をほぐすためのアイスブレイク。一人ひとりが、議員を目指した理由を漢字一文字で紙に表し、その意味、文字に込めた思いを隣の人に伝え、それを聞いた相手が「他己紹介」と称して、グループ全員へ伝えました。改めてグループ全員がそれぞれの思いを感じ取るとともに、聴く力や姿勢を自然と学びました。

アイスブレイク(1)   アイスブレイク(2)​ ​​ ​​

​次に、「市民から見た議員のイメージ」をグループで考えながら、模造紙に書き出し、意見を交換しました。「顔を知らない・お高い」、「頑張ってやっている・頼りになる」、「仕事をしろ・活動が見えない」、「話すと親しみがある・街の便利屋さん」、「存在が遠い・税金泥棒」等のイメージが、それぞれ書き出されていきました。岩崎氏からは、研修前日に実際に市民から聞いた声も踏まえ「諏訪市議会に対する市民の声は正直厳しい」との指摘を受けましたが、「期待があるからこその厳しい意見」として、今後の可能性を含め激励をいただきました。​  

 グループワーク(2)   グループワーク(3)​​

 議員イメージ(1)   議員イメージ(2)         

 議員イメージ(3)​​​​​

続いて、ICT活用の「デモテック」(Democracy(民主主義)×Technology(技術)を掛け合わせた造語)を紹介いただき、早稲田大学マニフェスト研究所が行う議会改革度ランキングで2年連続全国総合1位を獲得した取手市議会におけるICT・オンライン・AIの実践事例を学びました。ICT活用のメリットは、ペーパーレス・業務改善のみならず、(1)会議(感染症対策や急な招集等にも対応)(2)現地視察(職員が現地に赴き、タブレットで問題箇所等の映像を流すことで経費と時間の削減)(3)広聴・広報(いつでもどこでも「聴く」ことができる)(4)災害対応(災害等有事の際、情報収集・共有)等にあるとし、議会の情報発信の在り方(YouTubeによる360度カメラによる委員会のネット配信、会議録視覚化システム等)や、中学生とのハイブリッド型による対話事業等、ICT活用をきっかけに議会改革の可能性が広がったとの指摘がありました。できる、できないではなく、まずはやってみること、「本当に怖いことは、何も始めないこと」とアドバイスを受け、ICT化をスピーディーに進めるには、議員と議会事務局職員の「チーム議会」としての取り組みが重要であること、そしてこれからも市民の方々がいることを忘れず、「目線を下げてほしい」との言葉を最後にいただき、1日目の研修を終了しました。

講義(1)  終わり​​

【2月13日(火)午前9時00分から午後0時00分 (於)諏訪市役所501会議室】

2日目は、昨日の研修を受け「~第2部 未来に向かって~」と題し、「今までの当たり前を一回ぶち壊して諏訪市議会を見る」ことを目的とし、「気づき」「改め」「伸張」をテーマに研修が始まりました。今まで当たり前のようにやっていた一般質問の根拠から始まり、一般質問より議案審議を重視し議事機関の構成員の一人=表決権を行使する一人の議員としての調査を充実させ、「議会」として討議・提言をし、市政の発展・課題解決を目指していくべきであること、また、実際の質問事例を踏まえた「GOOD&BAD」(適切な質問例と不適切な質問例)を確認しました。一例を挙げれば、事前調査でわかる事柄を議場で「教えていただきたい」と聞くことはすべき質問ではないとし、日頃からの調査の重要性を改めて指摘いただきました。あわせて、条例の制定や改廃を学び、議会に向き合う意識を変えることとして、

〇「今までの個の動き」から「議会の動き」に変えること

〇 今までより少し汗をかくこと

を進言いただきました。

2日目導入(1)   2日目導入(2)

最後に、議案等に対する「事前調査が不足している」旨の指摘を受け、(1)インターネット (2)市民の声 (3)法令等確認 それぞれのグループに分かれ、ある調査項目に対し、実際にパソコンやスマートフォンでの検索、市民に電話をかけることをその場で行い、調査手法等についても学びと気づきを得ました。

グループワーク(1)   グループワーク(2)​ ​  

グループワーク(4)   グループワーク(5)​ ​ 

【2日間の研修会を通じて】

終了後の岩崎氏へのアンケート結果からは、議員のほぼ全員が「とてもよかった」と回答し、「具体的で実例を踏まえての内容で気づかされることが多かった」、「諏訪市議会の当たり前が少し打破された」、「議員としてではなく、議会として何をすべきか」、「現状を否定し、そこから始めることに共感した」、「諏訪市議会には多くの課題があり、やらなければならないことが多くあると感じた」、「議会が立法を担っていることを改めて認識した」、「住民の福祉の観点から、今の議会の姿が正しいとは思わない」、「より深く調べ、討議を行い、深い認識の中で最適な結論を出せる」(それぞれ内容を一部要約)等々の感想や意見が出されました。

諏訪市議会として、本研修会で得た「気づき」や「思い」を、これからの「議員の資質向上と市民のための議会改革実現」にいかし、引き続き皆さまに開かれた議会、信頼される議会をめざしてまいります。今後ともご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 諏訪市議会市政会会長(諏訪市議会議長) 横山 真

     講師紹介(4)​