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本日、令和5年第3回(6月)諏訪市議会定例会において、「諏訪市文化センターの保存活用及び改修に関する基本設計予算の削除」が決定されました。
市文化センターの保存活用及び改修については、これまで多くの時間を費やし、有識者や関係者と議論を重ねるとともに、国、県からの助言をふまえ検討を進めてきた結果、今年度、文化財としての価値の保存活用に国(文化庁)の補助金活用の目途が立ちました。
また、文化センター利用者の安全確保、避難所としての機能強化、ホールとしての機能向上などについて、「駅周辺を一体的に捉えた整備」に位置付け、段階的、複層的に進めることで、国(国土交通省)の補助金活用を視野に入れた道筋も見えてきました。
そこで、同じく「駅周辺を一体的に捉えた整備」に段階的、複層的に位置付ける「駅西口広場の整備」、「諏訪湖イベントひろばの整備」に先がけて、まずは、文化センター改修の基本設計を行い、改修の概要や費用を明らかにすることが最良と考え、基本設計に関する予算案を市議会に提出するとともに、「駅周辺を一体的に捉えた整備」の今後の見通しを説明いたしました。
しかし、「駅周辺を一体的に捉えた整備の全体像が見えていない」、「市民の理解が得られていない」、「市議会への説明が足りない」などを理由に「基本設計予算の削除」が決定されました。私といたしましては、選挙に際しマニフェストに掲げ、また報道等を通じ積極的に説明をしており、市民のみなさまのご理解を得て3期目の信任をいただいているものと受けとめておりましたので、誠に残念ですが、市民から二元代表制の一翼として選出され、ともに市政の重責を担っている市議会の決定を尊重します。
一方で、このことにより、今後の「駅周辺を一体的に捉えた整備(文化センター、駅西口広場、諏訪湖イベントひろば)」の見通しが不透明になるとともに、国等の補助金の活用が困難となることを危惧します。
今後、どのように事業を進めていくことが適当であるか、市民のみなさまの意見を聴きながら検討してまいります。
なお、現在、市政懇談会「ゆかり市長とまちかどトーク」を開催しております。その場でもみなさまにご説明し、ご意見を承りますので、多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
令和5年6月28日
諏訪市長 金子ゆかり