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国道20号諏訪バイパスについて
1.国道20号諏訪バイパスとは
諏訪バイパスは、茅野市宮川の国道20号中河原北交差点から下諏訪町東町の国道142号に接続するまで、約14キロメートルの区間をいいます。中河原北交差点から飯島交差点までの約3キロメートルは、中央自動車道開通時に暫定供用されています。その先の飯島交差点から、国道142号までの約11キロメートルが、これから整備される区間です。
国土交通省関東地方整備局長野国道事務所:一般国道20号計画の概要<外部リンク><外部リンク>
一般国道20号諏訪バイパス(調査路線)<外部リンク><外部リンク>
2.諏訪バイパスの整備の必要性と効果
2-1 人にやさしいまち、住みよいまちづくりのために
現国道20号の慢性的な交通渋滞を解消するとともに、生活道路へう回する車を少なくすることで、生活道路が本来の機能を取り戻し、地域交通の安全性や利便性、道路環境(騒音、振動、排気ガスなど)を向上させることができます。
2-2 利便性の向上と都市機能の充実のために
バイパスの建設は、利用者にとってもそこに住む人々にとっても、大きな効果を生み出します。地域にとっては、通過するだけの車が減少することで新たなまちづくりが進められ、安全で快適なまちの環境が整備され、利用者にとっても安全性や通過時間の短縮などの利便性の向上が図られるなど、バイパスが持つ効果はいろいろな所へ作用し、まちづくりに生かされていきます。また、豪雨災害など災害時に急患、物資の緊急輸送路として利用できることから、社会基盤としての整備をすることにより、災害に強いまちづくりも可能となります。
2-3 地域経済の活性化を図るために
広域におよぶ幹線道路の機能と、生活道路が持つ機能を分けることで、交通の分散化や円滑化を図ることができます。その効果として、通過時間が短縮され、物流にかかわる経費が節減できるといった経済効果をもたらします。
中央自動車道などとのネットワーク化により、広域での文化交流や観光客の誘客、産業物流などが促進され、諏訪圏域の総合的な経済発展への効果も期待できます。
3.諏訪バイパスの経過
諏訪バイパスは、昭和47年に都市計画決定され、昭和56年には中央自動車道関連整備事業により、諏訪IC周辺が一部暫定供用されましたが、その後は地元との合意形成に至らず、長い間懸案事項となっていました。
こうした状況を打開するため、市は国の仲立ちにより関係者との協議を再開し、平成6年に現行の都市計画決定ルートより山側を通り、一部をトンネル化するなど、防災面、環境面に配慮した「諏訪市予想ルート」を発表しました。
市は諏訪市予想ルートの発表後、各地区で説明会を開催して、諏訪バイパスに関する一層の理解と調査の推進をお願いしてきたところ、関係する全地区から「調査に対する合意」を頂くことができました。その後関係者が一丸となって、国等へ諏訪バイパスの早期促進の要望を実施し、平成 16年 10月に、関係行政機関と地元代表者のみなさんとで組織する諏訪バイパスの事業化に向けた検討会が立ち上がり、平成 23年に、諏訪市国道 20号諏訪バイパス建設促進期成同盟会が設立され、更に平成 26年には、諏訪市と下諏訪町の期成同盟会で構成する「国道 20号諏訪バイパス建設促進期成同盟会」が設立されました。
このように行政と期成同盟会等の民間団体が協力し、国土交通省等への早期整備の要望を実施してきたところ、平成25年5月に諏訪バイパスが国の「計画段階評価」の調査箇所に選定され、バイパス実現に向けて大きく前進が図られることとなりました。
この「計画段階評価」では、2回の地域への意見聴取(アンケート)や、3回の国土交通省社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会<外部リンク>(個別資料は関連リンクを参照)により、諏訪地域の課題や道路整備の必要性について調査・審議がされました。
この関東地方小委員会の結果<外部リンク>を受け、国土交通省は平成28年11月に、「バイパス(案)山側ルート<外部リンク>」を選択するという対応方針を決定し、平成25年から実施されていた計画段階評価の手続きが終了しました。
次は、「環境アセスメント」と「都市計画の変更」となりますが、
「環境アセスメント」(長野県実施)については、平成29年4月に方法書<外部リンク>の公告縦覧、住民意見の提出等が行われ、平成29年8月に方法書に対する市長意見<外部リンク>を市が提出し、同年10月に知事意見<外部リンク>が出されました。
「都市計画の変更」(長野県実施)については、令和2年9月に「都市計画変更に向けたルート・構造原案に関する説明会<外部リンク>」が開催されました。そして、同年11月に「都市計画道路諏訪バイパス都市計画原案説明会」と縦覧、住民意見の提出が行われ、同年12月に「諏訪都市計画道路および下諏訪都市計画道路の変更案に関する公聴会<外部リンク>」が開催されました。
そして、令和3年3月に「環境アセスメント」(長野県実施)準備書<外部リンク>と「都市計画の変更」(長野県実施)の「都市計画案」の公告縦覧、住民意見の提出等や説明会が開催されましたが、県ホームページに不具合が生じたことから、同年4~6月にかけて「環境アセスメント」(長野県実施)準備書と「都市計画の変更」(長野県実施)の「都市計画案」の再縦覧、再意見提出が行われました。
その後、令和4年1月に「環境アセスメント」(長野県実施)準備書に対する市長意見と「都市計画の変更」(長野県実施)に対する市長意見(「異存なし」と回答)を長野県に提出し、令和4年3月29日に環境影響評価準備書について、市長意見や住民意見等を勘案して作成された知事の意見<外部リンク>が都市計画決定権者に通知されました。
令和4年12月27日に開催された長野県都市計画審議会<外部リンク>において「環境影響評価書<外部リンク>」を含む「諏訪都市計画道路の変更<外部リンク>」が審議のうえ原案どおり議決され、令和5年1月30日に「都市計画決定(ルートの変更)」が告示され、「環境影響評価書」が公告・縦覧されました。
4.早期実現に向けて
今後、事業化へと進むこととなりますが、住民のみなさんから環境(主に湧水・温泉・活断層など)や構造等において不安があるとの意見が寄せられておりますので、市ではこれらについて、これまでも国や県に伝えてきておりますが、これからも国と地域住民の仲立ち役として、環境についての十分な調査と住民への十分な説明を行うよう国に要望するとともに、関係地区のみなさんと十分に話し合い、理解を得ながら丁寧に進めていきたいと考えています。
関連リンク
【国土交通省】
■国土交通省関東地方整備局長野国道事務所:一般国道20号計画の概要<外部リンク>
※https://www.ktr.mlit.go.jp/nagano/R20suwa/index.htm<外部リンク>
■国土交通省関東地方整備局長野国道事務所:一般国道20号の計画段階評価<外部リンク>
※https://www.ktr.mlit.go.jp/nagano/R20suwa/assessment.htm<外部リンク>
■国土交通省 社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会(3回)
•社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会(H25.11.15)資料<外部リンク>
※https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000088491.pdf<外部リンク>
•社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会(H26.7.17)資料<外部リンク>
※https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000107731.pdf<外部リンク>
•社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会(H28.4.12)資料<外部リンク>
※https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000645638.pdf<外部リンク>
【長野県】
■長野県 環境影響評価対象事業の手続状況
•長野県 (通称)諏訪バイパス環境影響評価書について<外部リンク>
※https://www.pref.nagano.lg.jp/toshikei/infra/toshi/keikaku/keikaku/suwa-baipasu.html<外部リンク>
•長野県 環境影響評価法対象事業<外部リンク>
•長野県 都市計画審議会(R4.12.27)<外部リンク>
※https://www.pref.nagano.lg.jp/toshikei/kensei/soshiki/shingikai/ichiran/tokeishin/214kai.html<外部リンク>