今年も夢と希望に溢れる待望の春。49名の新入生を迎え、全校生徒158名で、さわやかに元気よく新年度のスタートを切りました。学校教育目標「自己を拓き、未来を生きる」のもと、校訓である「真理の追求・自主自律・質実剛健」を心に抱きながら、毎日を元気に楽しく、充実した日々を送っています。
新型コロナウイルス感染症の大流行により私たちの生活は激変し、ものごとに関する人々の考え方も大きく変わってきています。さらに世界へ目を向けてみると、異常気象や大規模災害、環境問題、戦争や紛争など国際問題。AI技術の急速な進化、さらには社会・経済の不確実性の高まりなど、不安や課題は尽きません。このような状況は「予測不能な未来」とか「Vucaの時代」などと呼ばれており、今後さらに世の中が複雑化することが予想されています。
心配は尽きませんが、皆で力を合わせて明るい未来を築いていかなければなりません。そのために中学生時代には、未来を力強く生き抜いていく力、自分の未来を創り出していく力を身につけたいと考えます。決められたことをただこなすだけの生き方でなく、大切な知識や技能を身につけながら、問いを持ち、情報を集め、考え悩み、適切に判断していくことを通して、友や仲間、地域や世界と連携してよりよく生きていく主体的な生き方です。本来子どもは、伸びたい!輝きたい!と常に前向きに生きています。そんな子どもたちの力を信じつつ、上諏訪中学校での生活の中でさらに学力を身に付け、生きる力を蓄え、人を愛し、大切に思う心情を育てながら、たくましい、それでいて優しい大人となってくれることを心から期待しています。
学校は一人一人の子どもが自分の未来を描き、自ら進む道を切り拓いていく力を育む場です。また、中学生時代は「子どもから大人になる準備をする時期」、そして、自分を育てる「自分探しの3年間」でもあります。上諏訪中学校の伝統のもと、主体的に学び、多様な価値観を認めつつ、自分たちの力で自分たちの生活をよりよいものにしていってくれる子どもを育む「いい学校」を、生徒自身、そして教師も地域も、皆で力を合わせてつくっていきましょう。
学校長 牛越 雅紀
学校長あいさつ