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令和7年度子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチンについて
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。日本では、毎年約1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年約3000人の女性が亡くなっています。20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1000人います。
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染と考えられています。HPVは、女性の多くが一生に一度は感染すると言われるウイルスです。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。現在、感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。
HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年生~高校1年生相当の女子を対象に、定期接種が行われています。諏訪市では、中学校1年生の女子へ定期接種の個別通知を5月頃発送しています。接種の際に必要な予診票や厚生労働省作成のリーフレット等を同封していますので、通知が届きましたら内容をご確認ください。
ワクチン接種について
ワクチンの効果
HPVの中には、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)があり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。現在、定期接種で使用できるワクチンは、防ぐことのできるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
2価ワクチンおよび4価ワクチンは、子宮頸がんを起こしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチンは、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
※令和5年4月からシルガード9も定期接種の対象として、公費で受けられるようになりました。シルガード9についての詳細は、厚生労働省(9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について<外部リンク><外部リンク>をご覧ください。
接種後に現れる可能性のある症状
子宮頸がんワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、子宮頸がんワクチン接種後に症状として報告があったのは、接種1万人あたり、2価または4価ワクチンでは約9人、9価ワクチンでは約3人です。
このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、2価または4価では約5人、9価では約2人です。(厚生労働省作成リーフレットより抜粋)
その他
9価ワクチンは接種開始年齢によって、接種回数や接種間隔が異なりますので、下記の厚生労働省作成リーフレットをよくご覧ください。
また、子宮頸がんワクチンは原則として同じ種類のワクチンで実施することとなっています。ただし、すでに2価、4価ワクチンで一部を終了した方が残りの接種を行う場合に、医師と被接種者がよく相談したうえで、9価ワクチンを接種すること(交互接種)も差し支えないとされています。2価、4価と9価との交互接種を希望する方は、予約時にその旨をお伝えいただき、医師とよくご相談ください。
定期接種
定期接種対象者には、中学校1年生の5月頃に予診票等を送付します。予診票が届く前に接種を希望する方は、下記または関連ファイルのリーフレットをお読みいただき、ワクチンの効果とリスクについてご理解いただいたうえで、諏訪市健康推進課(諏訪市保健センター)までご連絡をお願いします。ご連絡いただきました後に、予診票をお送りさせていただきます。
※転入された方で接種が完了しておらず、接種を希望する場合は、諏訪市健康推進課(諏訪市保健センター)までご連絡をお願いします。
項 目 | 内 容 |
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対象者 | 小学校6年~高校1年相当の女子 |
接種期間 | 高校1年生に相当する年度の3月31日まで |
ワクチンの種類 |
サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価) ※使用するワクチンの種類、接種開始年齢によって接種回数・接種間隔が異なりますので、詳しくは、下記の厚生労働省作成のリーフレットをご覧ください。 |
接種費用 | 無料(公費) |
接種時の持ち物 |
予診票、母子手帳、マイナ保険証等本人確認書類 ※予診票を紛失した人は健康推進課までお問い合わせください。 |
接種場所 | 市内医療機関・予防接種実施医療機関一覧表 [PDFファイル/1.51MB] |
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ
実施可能医療機関は、諏訪市健康カレンダー内の市内医療機関・予防接種実施医療機関一覧表の「子宮頸がん」欄に〇がついている医療機関になります。また、対象となるワクチンが3種類(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9※)ありますので、予約の際に医療機関で使用するワクチンを確認していただき、配布された予診票をお使いください。予診票を紛失した場合は、再発行ができますので健康推進課までお問い合わせください。
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~<外部リンク>(厚生労働省ホームページにリンクしています。)。
平成9年度~平成20年度生まれの女性で、令和6年度末までに子宮頸がんワクチンを1回以上受けた方へ
令和6年度夏以降の大幅な子宮頸がんワクチンの需要増により子宮頸がんワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃいます。そのために令和7年3月31日までに接種を開始した方が全3回の接種を公費で完了できるようになりました。
※転入された方で対象となる方は、諏訪市健康推進課(諏訪市保健センター)までご連絡をお願いします。
項 目 | 内 容 |
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対象者 |
平成9年度~平成20年度生まれ(平成9年4月2日~平成21年4月1日)の女性で令和4年4月1日~令和7年3月31日の間に子宮頸がんワクチンを1回以上接種している人 |
接種期限 | 令和8年3月31日 |
ワクチンの種類 |
サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価) ※使用するワクチンの種類、接種開始年齢によって接種回数・接種間隔が異なりますので、詳しくは、下記の厚生労働省のリーフレットをご覧ください。 |
接種費用 | 無料(公費) |
接種時の持ち物 |
予診票、母子手帳、マイナ保険証等本人確認書類 ※予診票を紛失した人は健康推進課までお問い合わせください。 |
接種場所 | 市内医療機関・予防接種実施医療機関一覧表 [PDFファイル/1.51MB] |
その他 |
(1)残りの子宮頸がんワクチン予防接種を受ける際には、母子手帳や接種済み証明書等を持参し、必ず過去の接種履歴を医療機関へご提示ください。 (2)接種歴が不明な場合は、健康推進課までお問い合わせください。 |
長野県外での接種を希望される方へ
・大学進学などやむを得ない理由で長野県外の医療機関で接種を希望される方は下記の申請書を保健センターまで提出してください。
詳しくはこちらをご覧ください。↓
https://www.city.suwa.lg.jp/site/kosodate/48811.html
(ヒトパピローマウイルス)ワクチンに関する相談先
接種後に健康に異常があるとき
接種を受けた医師、かかりつけの医師にご相談ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
子宮頸がん予防ワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口(長野県)<外部リンク>←詳しくはこちらをクリックしてください。
- どこに相談すればよいかわからない方、医療機関を紹介してほしい方
電話番号:026-235-7148 - 学校生活に関する相談をしたい方
電話番号:026-235-7444
子宮頸がんワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他の感染症全般についての相談
電話番号:0120-995-956
受付日時:平日 午前9時~午後5時(土日祝日、年末年始を除く。)
※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
予防接種による健康被害についての補償(救済)に関する相談
子宮頸がんワクチンを含むワクチン全体の健康被害救済制度については、【予防接種健康被害救済制度(厚生労働省ホームページ)】<外部リンク>をご覧ください。
関連リンク
- 子宮頸がん予防ワクチン(厚生労働省)<外部リンク>
- キャッチアップ接種(厚生労働省)<外部リンク>
- 9価ワクチンについて(厚生労働省)<外部リンク>