最終更新日:2016年9月8日(木曜日) 16時08分 コンテンツID:2-8-2911-8100
平成27年度における温泉暖房のモニタリング実証結果を公表します。
市は諏訪市温泉事業運営検討委員会の報告を受け、温泉利用の新たな手法として温泉熱を利用した温泉暖房システムの普及を試みるため、県の補助金を活用して平成
26年度から暖房装置を水道局に設置し、モニタリング実証を行っています。平成
27年度のモニタリング実証結果がまとまりましたので、次のとおりお知らせします。ぜひご自宅でのご使用をご検討ください。
〔
1〕温泉暖房システムの概要
○温泉暖房の熱循環の仕組み
屋外の給湯タンクから屋内へ配管し、ファンコイル(採熱)温風を送風しています。※
24時間稼働・循環しています。
○湯量
1.
8リットル(
1升)
○効果・メリット
(
1)かけ流していた温泉を入浴以外に利用できる。
(
2)火気の使用がない。
(
3)
24時間循環させることで建物内の基礎温度を上げることができ、化石燃料の削減につながる。
(
4)二酸化炭素の排出量の抑制に期待できる。
〔
2〕測定方法
○測定期間
平成
27年
12月
1日~平成
28年
4月
30日の平日(一部の土日祝祭日も測定しています。)
○温度計設置場所
(
1)
1階フロアロビー(職員玄関付近)
(
2)
1階営業課
窓口横(温泉暖房設置付近。温泉暖房からの距離は約
150センチ)
(
3)
2階施設課
上水道係内
(
4)
2階施設課
温泉係内
○測定時間
午前
8時
〔
3〕測定結果
平成
26年度の測定結果より、温泉暖房は外気温の変化にかかわらず、一定の効果を発揮していたことが推測されました。
平成
26年度において
7.
2リットル(
4升)を使用していたところを、平成
27年度では一般家庭の平均使用量である
1.
8リットル(
1升)の給湯に変更し、温泉暖房に使用して、実証実験を行いました。また、平成
26年度において、上下に並んだ
2つの給湯タンクを使用していたところを、上のタンクのみを使用して、
1つのタンクを使用している一般家庭の使用状況により近づけた状態にしました。
結果として、外気温の変化にかかわらず、一定の効果を発揮するという点については、平成
26年度と変わらぬ結果を得ることができました。また、
7.
2リットル(
4升)使用時と比較したところ、水道局内の各設置場所における温度に、ほとんど差がないことがわかりました。(グラフ参照)
このことから、
1.
8リットル(
1升)の湯量を使用している一般家庭での温泉暖房においても効果があると考えられます。
〔
4〕今後の実証実験の予定
平成
27年度に引き続き、一般家庭の平均使用量である
1.
8リットル(
1升)の給湯を行い、温泉暖房に使用することを検討しています。より一般家庭での使用状況に近づけた状態で測定し、温泉暖房の効果や、装置の維持管理面での検証を行います。