Art restoration

諏訪市美術館 収蔵作品修復事業

 当館では、平成24年度から25年度にかけて、収蔵作品の状態を把握するため、収蔵作品全点調査およびそのデータ整理をおこないました。調査では、作品を1点ずつくまなく観察し、その状態を調査票に記入、全体と部分の写真撮影という作業を調査担当職員が進めました。およそ1400点ある収蔵作品は、彫刻作品の一部を除き、およそ1年間で調査され、その後データベースソフトへの入力、撮影した写真の整理が現在も継続しておこなわれ、作品管理の上でなくてはならない情報としてすでに活用されています。
 作品調査の際、作品と表額装の状態をA(良好)、B(やや状態の悪い部分があるが展示に問題ない)、C(状態の悪い部分があり、展示は要検討)、D(展示不可能)までの4つの段階でランク付けして調査票に記入しました。このランクをもとに、当館では昨年度から、劣化を止め展示可能な作品を増やすべく数点ずつ修復に出しています。

修復作品展示風景【平成26年度修復作品】

    ・ 原輝美《裸婦(習作)》(洋画)
    ・ 中川紀元《ムードンの風景》(洋画)
    ・ 藤井令太郎《二つの椅子》(洋画)
    ・ アンリ・マティス《腕を上げて坐る裸婦》(版画)

    【平成27年度修復作品】
    ・ 三村昌弘《海と山》(金工)
           ・ 野村千春《冬の八王子風景》(洋画)
           ・ 志村一男《自画像》(洋画)
           ・ モーリス・マリノ《玻璃壷》(ガラス)
           ・ 坂本瀧山《伊賀水指》(陶芸)